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国外第Ⅲ相試験:PEACE-3試験(海外データ)

動画「骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌に対するエンザルタミドとゾーフィゴの併用療法」

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PEACE-3試験の概要 (0:00-2:02)

  • PEACE-3試験は、骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌で無症候性または軽度症候性の患者を対象とした、国外第Ⅲ相試験であり、主要評価項目である画像判定に基づく無増悪生存期間(rPFS)において、エンザルタミド単独群に対して、エンザルタミド+ゾーフィゴ併用群の優越性を検証しました。

PEACE-3試験とERA223試験の違い(2:03-4:48)

  • ERA223試験でアビラテロンとゾーフィゴを併用した群で骨折・死亡が増加したため、試験は早期に盲検解除され、骨修飾薬の使用が開始されました。この結果を受け、PEACE-3試験では試験途中から骨修飾薬の使用が義務付けられました。また、ERA223試験ではステロイドの併用が必須でした。
  • ERA223試験では主要・副次評価項目ともに有意差が認められませんでした。

PEACE-3試験の結果 (4:49-14:48)

  • rPFS(主要評価項目・検証的解析結果)は、エンザルタミド単独群に対して、エンザルタミド+ゾーフィゴ併用群の優越性が検証されました(ハザード比 0.69、p=0.0009、層別log-rank test)。
  • OS(重要な副次評価項目、中間解析結果)において、エンザルタミド+ゾーフィゴ併用群はエンザルタミド単独群よりもOSが延長しました(ハザード比 0.69、p=0.0031、層別log-rank test)。

*:層別化因子:ベースライン時の疼痛スコア、ドセタキセル治療歴、ランダム化時に報告された骨修飾薬の使用状況、※ 中間解析の有意水準は0.0034とした。 

  • 有害事象の発現率は、エンザルタミド+ゾーフィゴ併用群で100%(グレード3以上は65.6%)、エンザルタミド単独群で96.4%(同55.8%)でした。主な有害事象(全グレード)は、エンザルタミド+ゾーフィゴ併用群で高血圧(54.1%)、体重減少(38.5%)、疲労(38.1%)、悪心(27.5%)、骨痛(25.7%)など、エンザルタミド単独群で高血圧(59.4%)、疲労(38.8%)、骨痛(36.2%)、体重減少(28.1%)、背部痛(18.3%)などでした。
    死亡に至った有害事象 (重複あり)
    [エンザルタミド+ゾーフィゴ併用群: 急性心筋梗塞 1例(0.5%)、心停止 2例(0.9%)、Covid-19 1例(0.5%)、敗血症性ショック 1例(0.5%)、脳出血 1例(0.5%)、自殺 1例(0.5%)、急性腎障害 1例(0.5%)、肺臓炎 1例(0.5%)]
    [エンザルタミド単独群: 多臓器不全症候群 1例(0.4%)、敗血症 1例(0.4%)、脳出血 1例(0.4%)、脳血管障害 1例(0.4%)]
    本論文には、重篤な有害事象名、投与中止に至った有害事象名の記載はないため、各薬剤の安全性に関する情報は、最新の電子添文をご参照ください。

エンザルタミドとゾーフィゴ併用の理論的根拠・意義(14:49-16:37)

  • ゾーフィゴ(ラジウム223)から放出されるアルファ線が前立腺癌細胞のDNA二重鎖切断等を誘発することで抗腫瘍効果を示します。一方、エンザルタミドは、前立腺癌の増殖と進展のドライバーであるアンドロゲン受容体経路を阻害します。この2剤は作用機序が異なるため、併用により多面的な治療効果が期待されます。

PEACE-3試験のまとめ・実臨床におけるエンザルタミドとゾーフィゴ併用の意義(16:38-19:41)

  • PEACE-3試験の結果から、エンザルタミドとゾーフィゴの併用療法は、エンザルタミド処方対象の骨転移を有するCRPC患者の一次治療の選択肢となると考えられます。

併用治療を選択される場合には、骨修飾薬の併用等による骨折の予防をご検討ください。
個々の患者において想定されるベネフィットとリスクを十分考慮の上、適切にご判断ください。
ゾーフィゴ適正使用ガイドの 補遺(2025年5月改訂) 【Q6】エンザルタミドとの併用治療は可能か? より抜粋

ゾーフィゴ静注 電子添文[2025年3月改訂(第2版、再審査結果)]
7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋):7.3 化学療法未治療で無症候性又は軽度症候性の骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌患者に対する本剤とアビラテロン酢酸エステル及びプレドニゾロンの併用投与は推奨されない。[15.1.2参照]