使用上の注意

ゾーフィゴ®静注の注射後に、注意することはありますか?

▶このお薬から出るアルファ線は、患者さんの体内では0.1ミリ未満の範囲に しか影響を及ぼさないため、ご家族など患者さんと接する方々に放射線の影響はほとんどありません。
▶ただし、ゾーフィゴ®静注を注射後1週間くらいは、アルファ線を出す放射 性物質のラジウム-223が、血液や便などに微量ですが残る可能性があります ので、患者さんとご家族(介護者)の方々は、下記で紹介する注意点を守る ようにしましょう。
ミニ知識(2)

〈アルファ線の透過力(とうかりょく)について〉

放射線の性質の違いを示す尺度の一つに、放射線が物を通過する力(透過力)があります。ゾーフィゴ®静注が放出するアルファ線は、透過力が小さく、薄い紙1枚で完全に遮ることができるのが特徴です。 また、 ミニ知識(1)でも紹介したように、アルファ線が飛べる距離は、体内では0.1ミリ未満と短く、空気中でも数センチ程度しか飛びません。アルファ線は、放射線の影響が及ぶ範囲がたいへん狭いという特徴があります。

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ゾーフィゴ®静注の注射後1週間(各注射後の最初の1週間)は次の注意を守ってください。

日常生活での注意

ゾーフィゴ®静注の注射後1週間(各注射後の最初の1週間)は注意を守ってください。

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患者さんが出血した場合の血液は、トイレットペーパーなどで拭き取り、トイレに流しましょう。

患者さんの尿や便に触れる可能性がある場合や、これらで汚れた衣類などにさわる場合は、ゴム製の使い捨て手袋をつけてから取り扱いましょう。

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患者さんの血液などの体液が手や皮膚に触れた場合は、触れた箇所をすぐに石けんでよく洗うようにしましょう。

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性行為は控えるようにしましょう。
さらに、このお薬での治療中、および治療終了後6カ月間は、適切な避妊を行ってください。

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ゾーフィゴ®静注の注射後から2〜3日間は、患者さんと、子どもさんまたは妊婦さんとの接触は最小限にしましょう。(子どもさんを長時間抱っこするなどは避けましょう)

患者さんが入浴するときは、その日の最後に入るようにしましょう。
入浴後の浴槽は洗剤を使ってブラッシングし、よく洗いましょう。

洗濯物の取扱いに対する注意

ゾーフィゴ®静注の注射後1週間(各注射後の最初の1週間)は注意を守ってください。

患者さんが着用した衣類などの洗濯は、他の人の衣類とは別にして洗いましょう。

患者さんの血液や尿がついたシーツ類や下着類については、本洗いの前に、予洗いして洗い流しておくようにしましょう。

排便・排尿・嘔吐時の注意

ゾーフィゴ®静注の注射後1週間(各注射後の最初の1週間)は注意を守ってください。

便座に腰かけて排尿してください。

トイレの使用後は、トイレの水を2回程度流してください。

便器や床面に尿や便がこぼれてしまったら、トイレットペーパーなどできれいに拭き取り、トイレに流してください。

排尿や排便後は、石けんでよく手を洗ってください。

患者さんの排泄物や嘔吐物などが手や皮膚に触れた場合は、すぐに石けんで洗って十分水洗いをしてください。

オムツ・導尿カテーテルを使っている場合の注意

ゾーフィゴ®静注の注射後1週間(各注射後の最初の1週間)は注意を守ってください。

患者さんのオムツや導尿カテーテル、蓄尿パックを取り扱う場合は、使い捨て手袋を着用してください。 (オムツは、ビニール袋に入れて内容物がもれないように封入し、一般ゴミとして処理してください)

尿失禁がありオムツを使用する患者さんは、ビニール製のシーツを使うとよいでしょう。

導尿カテーテルで使用する尿パック中の尿は、トイレに捨て、水を2回程度流し、処理後は手をよく洗ってください。