適正使用ガイド
Q5 アビラテロン酢酸エステル治療後にゾーフィゴ治療を行う際の適切な休薬期間は?
薬力学的な相互作用の観点で検討されたデータはありませんが、アビラテロン酢酸エステル及びプレドニゾロンの治療後にゾーフィゴ治療を行う場合には、アビラテロン酢酸エステルの消失半減期の少なくとも5倍程度の期間はゾーフィゴの投与を開始しないことが望ましいと考えられます。
【解説】
薬力学的な相互作用の観点において、前治療薬の効果が最小化される期間を検討した研究はこれまでに行われていません。
逐次治療時の両剤の薬物動態学的な相互作用を回避する目安として、前治療薬の消失半減期の5倍以上の休薬期間を置くことが一般的とされています1。
- アビラテロン酢酸エステル1000mg投与時の血漿中消失半減期: 平均16.6時間2(※)
※ : 詳細についてはアビラテロン酢酸エステルの添付文書等をご確認ください。
- 後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン(薬食審査発0229第10号 平成24年2月29日,別紙1)
https://www.pmda.go.jp/files/000160026.pdf Return to content - ザイティガ錠250mg 添付文書 Return to content
適正使用ガイド
- ゾーフィゴ単剤治療時に骨折リスクは上昇するか?
- 骨折を予防するために、ゾーフィゴ投与時に骨修飾薬の併用は有用か?
- 中等度以上の症候性患者に対して、アビラテロン酢酸エステルとの併用治療を行っても良いか?
- アビラテロン酢酸エステルとの逐次治療において安全性の懸念はあるか?
- アビラテロン酢酸エステル治療後にゾーフィゴ治療を行う際の適切な休薬期間は?
- エンザルタミドとの併用治療は可能か?
- 第一世代抗アンドロゲン薬、ステロイド薬との併用治療は制限されるか?
- 化学療法の前治療歴の有無で有効性・安全性に違いがあるか?
- 無症候性の患者に対するゾーフィゴ単剤治療は可能か?
- 軽度症候性の患者へのゾーフィゴ単剤治療は有用か?
- 骨転移量の少ない患者(EOD1)へのゾーフィゴ単剤治療は制限されるか?
適正使用ガイド
- Q1 ゾーフィゴ単剤治療時に骨折リスクは上昇するか?
- Q2 骨折を予防するために、ゾーフィゴ投与時に骨修飾薬の併用は有用か?
- Q3 中等度以上の症候性患者に対して、アビラテロン酢酸エステルとの併用治療を行っても良いか?
- Q4 アビラテロン酢酸エステルとの逐次治療において安全性の懸念はあるか?
- Q5 アビラテロン酢酸エステル治療後にゾーフィゴ治療を行う際の適切な休薬期間は?
- Q6 エンザルタミドとの併用治療は可能か?
- Q7 第一世代抗アンドロゲン薬、ステロイド薬との併用治療は制限されるか?
- Q8 化学療法の前治療歴の有無で有効性・安全性に違いがあるか?
- Q9 無症候性の患者に対するゾーフィゴ単剤治療は可能か?
- Q10 軽度症候性の患者へのゾーフィゴ単剤治療は有用か?
- Q11 骨転移量の少ない患者(EOD1)へのゾーフィゴ単剤治療は制限されるか?